不信感だらけ
うちの息子などは大人になってもそれなりに少しずつ成長を遂げています。
障がい者の介助は辛いことが多いかもしれませんが、何かしら得るものがあるとお母さん方も頑張れるのではないでしょうか?
ところが、重度の障がい者を抱える親御さんは、そうした頑張っただけの見返りみたいなものがあまりないために、どうしても人間不信に陥りがちになるのではないでしょうか?
例えば、毎日毎日息子のパニックで怯えているお母さんに新しい事業所を紹介しても一向に契約しようとはしません。
「新しいことに挑戦すると、その反動でまた家で暴れるから・・。」と言うのです。
まあ、確かにそんな失敗はよくあることです。
要するに、お母さん自体に事業所の職員さんを信頼しようとする気持ちが生まれないからでしょう。
今までに、「この職員さんには大変お世話になった。」とか、「この職員さんはとても一生懸命だ。」といった経験がないからだろうと思われます。
お母さんに職員さんに対する信頼感が生まれなければ、一生我が子を他人に託そうとはしないでしょう。
実に残念なことです。
そうして、自分が老いて、もうどうにもならなくなるまで自宅で息子さんの面倒を見ることになってしまうのだと思います。