寂しい青年
昨日、町で寂しい少年を見掛けました。
息子と同級生ですから、今では寂しい青年ですね。
例のごとく温水プールに行く途中なのか、歩道を自転車に乗っていました。
人に聞いた話では、去年の暮れに隣町にお母さんと弟と一緒に引っ越したらしいです。
いくら隣町といっても川を2本越えなくてはいけませんし、アップダウンの激しい道を30分、いやもっと掛けて来なくてはいけません。
昨日は晴れているといえども、放射冷却で風の冷たい日でした。
彼の不幸は、中途半端な知的障がい者だということだと思います。
もう少し重度なら、お母さんは少しは福祉サービスに頼ったことでしょう。
そうすれば、ダメ母であっても誰かが手を差しのべてくれます。
或いは、逆に軽度の知的障がいなら、「寒いから車で送ってほしい。」と訴えることも出来たでしょう。
また、「今日はプールに行きません。」と訴えることも出来たでしょう。
そういうところが不憫でなりません。
よそ様のお子さんのことですから、私たちは何も助言することは出来ませんけれど、もう少し深い愛情が注がれていれば、彼も辛い目に遭わずに済むのになあと思います。
作業所では楽しくやっているのだと信じたいです。